PYGMALIUS ACADEMIA

2022/05/19 11:25


第7回 エル・システマ子ども音楽祭 in 相馬 オーケストラステージでの久保陽子先生と子どもたちの協演 <写真:FESJ/2022/Yasutaka Eida>



2022年5月7日から8日の2日間において、福島県・相馬市にて「第7回エル・システマ子ども音楽祭 in 相馬」が開催されました。

この音楽祭では、ピグマリウス・アカデミアとも所縁の深い、ヴァイオリニスト・久保陽子先生Ms. Kubo Yoko)が、メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調」を子供たちと協演しました。




第7回 エル・システマ子ども音楽祭 in 相馬広告



音楽祭2日目(5月8日)、オーケストラステージ1曲目に久保陽子先生が登場。3大ヴァイオリン協奏曲として有名な、メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」を子どもたちと熱演。それは、久保先生がリハーサルの時に、度々口になさっていた「音楽とは魂を表現すること」という言葉を体現した圧巻の演奏で、この日一番長いカーテンコールが続きました。



終演後、会場からは鳴りやまない拍手が相馬子どもオーケストラとソリストに贈られた。<写真:FESJ/2022/Yasutaka Eida>




ヴァイオリニスト・久保陽子先生(写真左)と エル・システマジャパン音楽監督の岡崎明義先生(Mr. Akiyoshi Okazaki)<写真:FESJ/2022/Yasutaka Eida>



ピグマリウス・アカデミアは、「質の高いオーケストラ教育と楽器をみんなに」の理念の下、クラシック音楽によるリベラル・アーツ教育(全人教育)を振興しております。当アカデミアは、エル・システマジャパンの理念に賛同し、活動を支援しております。



2020年12月に開催された、第6回 エル・システマ子ども音楽祭 in 相馬(写真:エル・システマジャパン)

◆エル・システマジャパンについて
エル・システマジャパン(Friends of El Sistema Japan)は、子どもたちが音楽に向き合うことをとおして、自信や尊厳を取りもどし、自分の人生を切り開いていく力をはぐくむことを目的に、福島県相馬市、岩手県大槌町から活動を開始し、現在では長野県駒ヶ根市、東京都の4拠点で活動しています。
活動の礎となっているのは、ベネズエラで47年前に産声をあげた「エル・システマ」という音楽教育プログラム。家庭の経済状況や障害にかかわらず、希望する子どもなら誰でも無償でオーケストラやコーラスに参加できる環境を整え、継続的に質の高い指導を行う「エル・システマ」は、世界70以上の国や地域で展開されています。 東日本大震災が発生した翌年の2012年、エル・システマジャパンは、被災地の子どもたちを支援していくためにその一歩を踏み出しました。 同年、小学校への部活支援として始まった、福島県相馬市では「相馬子どもオーケストラ&コーラス」が結成され、現在総勢90名の子どもたちが活動しています。特に高校生は、率先して国内外との交流活動を先導する存在に成長しています。不定期に行われているエル・システマ作曲教室、鑑賞教室の開催、鼓笛隊への指導等、地元の小学校への包括的な音楽支援も含め、市内約2,000名の子どもたちが対象になっています。(引用元:エル・システマジャパン公式ページより)

▽エル・システマジャパン公式ページ




ベネズエラでの活動の様子。コントラバスパートの子どもたちの練習風景。(写真:エル・システマジャパン)

◆エル・システマとは ーベネズエラから、世界へー
エル・システマは、音楽を通じた青少年育成、犯罪防止プログラムとして南米ベネズエラでホセ・アントニオ・アブレウ博士Dr. José Antonio Abreu)によって始められました。家庭の経済状況にかかわらず、すべての子が無償で集団での音楽教育が受けられる仕組みが原点です。子どもたちが、自ら協調性や規律を学びながら、目標に積極的に取り組んでいく姿勢を育んでいくことによって、希望や誇りをもつことを目的としています。

この活動は、多くの一流音楽家を輩出しているだけではありません。子どもたちを犯罪や暴力から守り、学業面も含めてポジティブな影響を与えてきていることで、ユネスコ、米州開発銀行等の外部機関からも評価されています。今や世界70以上の国・地域で展開しています。

エル・システマジャパンは、コンサートでやイベントでの共演や、映像を送り合うなどして、世界各地のエル・システマ関連団体と交流を重ねてきました。(引用元:エル・システマジャパン公式ページより)