➀2/10(金) 19:57〜20:42　　②2/11(土) 8:15〜9:00

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以下、初回放送後の堀 酉基よりコメント（文京楽器公式Facebookより）

「チコちゃんに叱られる」（NHK総合12月18日・19日）の放送をご覧になっていただいた皆様、お問い合わせを頂いた皆様に、改めてお礼申し上げます。

番組の限られた時間で、ストラディヴァリウスの魅力について、全て語り尽くすことは当然のことながら叶いませんでした。しかしながら、世界の文化遺産である「ストラディヴァリウス」に対して、より多くの方々に関心を抱いていただいたのであれば、こんなに嬉しいことはありません。

この場を借りまして、撮影に快くご協力頂いたヴァイオリニストの千住真理子様、三浦文彰様、東亮汰様、また専門家として日本のストラディヴァリウス研究をリードしてくださっている明星大学の横山真男先生（情報工学教授）、いつも支えてくれている弊社のスタッフや関係者に感謝申し上げます。

また、駆け出しの職人であった20代前半（すでに四半世紀も前！）の私に「ストラディヴァリウスの再生」という壮大なテーマを与えてくれた、師匠の茶木泰風会長（世界的なストラディヴァリウス・ディーラーで、ピグマリウス・ブランドイニシエーター）には感謝の気持ちで一杯です。何故なら、再生という「ものづくり」の観点で、数々の名器に触れることができたことは、私に大きな成長をもたらしてくれたからです。

「ストラディヴァリウスの再生」というテーマは、世界初のヴァイオリン・コレクターのイニャツィオ・コツィオ伯爵が、アントニオ・ストラディヴァリの息子パオロから、工房の遺品と残された楽器を手に入れたことに端を発します。その後は、いち早く近代化を成し遂げたフランスやイギリス、統一を果たしたイタリアで盛んとなります。その成果が纏められたのが、NYで活躍した修復家／製作家のF.サッコーニが1972年に発行した「ストラディヴァリの秘密」です。私もこの本をバイブルに取り組んで来ました。

「ストラディヴァリウスの再生」は広範かつ難解なテーマであり、叶えることができない夢なのかも知れません。しかし、それに取り組む過程で得られたエッセンスやノウハウをプレイヤーに還元して、人々のより豊かな音楽生活に寄与していくことは可能です。これが私のもう一つのライフワークなのです。